マイホームを建てる時に必ず必要になってくるのが土地です。
土地とマイホームはセット。どちらかを無くしてというのはできません。
一方でマイホームはイメージがわくけど土地に関してはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、土地購入で気をつけたいポイントや注意点を紹介します。
土地を購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
土地購入前に意識したい注意点4つ
土地を購入する前に、まずどのような点に注意したらいいのかを知っておくことをオススメします。
何の知識もなく土地を購入しようと思っても判断材料に乏しく、最終的にどう選んでいいのかわからないという状態になりかねないためです。
まずは前提知識として、以下の注意点を知っておくことで、土地購入時の説明での理解力が深まりますよ。
・エリアはどこがいいのか
・家が建てられるのか
・土地の安全性は大丈夫か
・土地代以外にお金がかかる要素はないか
どういうことなのか、それぞれ詳しく解説します。
エリアはどこがいいのか
まず自分が住みたいと思っているエリアをある程度絞っておきましょう。
もちろん不動産屋さんと相談する際に自分の希望を言ってエリアを決める方法でもOKですが、理想とするべき条件・エリアがある場合は事前に決めておく方がスムーズです。
例えば、うるさい環境が苦手なら郊外ののどかな土地であったり、喘息を持っているのなら身体に負担のかからない環境だったりと、希望を詳細につめておくとそれに近いエリアを選べる可能性が高くなります。
通勤で駅を使う場合は、距離はもちろんその駅にどんな電車が止まるのかも周辺地域を予め検索しておくのもオススメです。普通電車しか止まらないため乗り換えで時間がかかるといったケースも考えられるため、通勤が苦痛になることも考えられます。
以上のように土地購入にあたってエリア選びは非常に重要なため、GoogleMapなどを使って決めておくと良いでしょう。
家が建てられるのか
売りに出されている土地は、全てが家を建てられる宅地用の土地というわけではありません。
従来、家を建てられるうのは都市計画法に基づき、「土地計画区域内」でかつ「市街化区域」に限られています。
が、厄介なのがここからで、市街化区域であったとしても家が建てられないケースが存在するのです。
そのため、インターネットで土地を検索して家を建てる目的で購入しようと思っても、宅地用ではなかったというケースが起こりえます。
土地購入をする際は、まずその土地が宅地用として使用できるのかを必ずチェックしましょう。
土地の安全性は大丈夫か
昨今気になるのが、災害時における土地の安全性です。
災害には様々なケースが考えられますが、特に家と直結するのは地盤の弱さでしょう。
気象庁のデータでは、2021年の1年間で1,584回もの地震が起こっています。実に1日に4回以上の回数です。
そんな地震大国である日本に家を建てるからこそ、土地購入において地盤の弱さは意識しなければいけません。
土地を選ぶ際には、過去に地盤沈下や液状化現象を起こした土地はなるべく避けるようにしましょう。
また、国土交通省が公開しているハザードマップなどを参考にし、購入を考えている土地がある地域はどのような災害の危険性があるのかも事前に把握しておくことをオススメします。
土地以外にお金がかかる要素はないか
土地購入の際には、土地代以外にもお金がかかる可能性があります。
高いお金を出して土地を買っているのにまだお金がかかるのか!と思われる方も多いでしょうが、以下のようなことで意外な出費が発生してしまいます。
・宅地ではなく農地の地目だった
・隣地や道路との高低差があるため、工事が必要
・上下水道、電気などのインフラが整備されてない
・地盤が弱い
・規制地域であったため、申請が必要だった
・土地の境界杭がない
これらの場合、申請時に別途費用が発生する場合があります。
分譲地として開拓されている場合はあまり該当しませんが、それ以外のケースだと意識しておくことをオススメします。
特にインフラ関係は生活に直結する部分なため、事前に必ず確認しましょう。
土地購入時に気をつけること3つ
土地購入前に意識したいポイントがわかったところで、購入時に気をつけることを解説します。
土地は購入前だけでなく購入時にも意識したい部分がたくさんあります。高い買い物なため、なるべくトラブルを避けておきたいのは当然のことです。
まず以下のことには気をつけておきましょう。
・土地の形がいびつではないか
・周囲より低い位置に土地がないか
・土地の前の道路に消火栓がないか
それぞれ詳しく解説します。
土地の形がいびつではないか
土地には様々な形があります。
中でも三角形や細長い土地、入り口が狭くて奥に広がっている旗竿地など、土地の形がいびつになっていると、その分安くなる傾向にあります。
要は不便なため税務上の価値が下がり、税率が抑えられるからです。
購入する方としては安く土地が買えるので嬉しく思いますが、設計プランがある程度決まっているようなハウスメーカーの場合、いびつな土地に対応できず設計事務所を経由といったケースにまでなると逆に建築費用が高くなってしまいます。
住宅博などで建てたい家や間取りを決めた場合、いびつな土地にも対応が可能かどうかは確認しておくと良いでしょう。その際、土地の図面があるとスムーズに相談できます。
またいびつな土地は、家を建てる際には安く購入できますが、反対に家を売却する際には低い評価になってしまいます。
将来的に家を含めた土地の売却を考えている場合は、売却まで視野に入れて土地を選ぶようにしましょう。
周囲より低い位置に土地がないか
購入したい土地が周囲より低い位置にないかも重要になってきます。
例えば大雨が起こった際、川から溢れた水はもちろん、地下水が流れ込んでくるといったケースも考えられます。田んぼが近い場合は、用水路から水が溢れるといったケースもあるでしょう。
そういった事態にならないために、盛土による地盤改良や排水設備の設置を行う場合、当然ですが費用がかかります。
土地の購入費以外に費用がかかる典型的な例なので、土地の高低差については実際に現地を視察するなどして見ておくことをオススメします。
土地の前の道路に消火栓がないか
土地の前の道路に消火栓が設置されていないかも確認しておきましょう。
消火栓が設置されている土地の場合、道路交通法により駐車禁止の場所が指定されている場合があります。
他にも消防用機械器具の置き場車や消火用防火水槽のある周囲には駐車できない決まりとなっているため、車庫や駐車場を作る際に引っかかってくる問題となります。
そのため土地を購入する際は消火栓がどこにあって駐車できない5mの範囲がどこまでなのかを予め確認しておくようにしましょう。
もし火事が起こった場合の判断もしやすくなるため、重要なポイントです。
土地購入後に気をつけたいポイント
土地を購入した後にも気をつけたいポイントがあります。
ここからはむしろ購入後に発生する費用面になってしまいますが、ただ土地を購入するだけでは止まらず、別途費用がかかります。
特に必ずかかってくるのが以下の税金です。
・固定資産税
・不動産取得税
・印紙税、登録免許税
これらが必ずかかるため、土地購入費以上のお金は必要だと認識しておきましょう。
土地を購入する際は聴取される税金まで見据えた上で予算を立てることが肝要です。
一方で「土地は消費してなくなるものではない」ため、消費税はかかりません。
そのため消費税の代わりに各種税金がかかっている、と考えてくださいね。
土地購入の際には気をつけることや注意点がたくさんあるため、慎重に考えよう
土地購入の際には、様々な要素を考えなければいけません。
特に宅地用として購入する場合は、自分が希望するエリアなのかはもちろん、災害であったりインフラ整備であったりと注意しなければならないポイントは意外と多いものです。
特に消火栓や防火水槽といった消防用の設備が近くにある場合は駐車スペースの確保すら難しくなってしまうため、土地購入の際は必ず現地まで行って確かめる方が良いでしょう。
また、土地購入後には固定資産税・不動産取得税といった諸々の税金もかかってくるため、土地の金額にプラスした予算を組んでおくことをオススメします。
以上、大分不動産情報サービスの臼井でした。