建売住宅と聞くとどんなイメージをお持ちになるでしょうか?
「建売住宅って低価格だけと安全性が心配」と思っている方も少なくないと思います。
建売住宅のメリット・デメリットを理解しないまま、イメージだけを頼りに物件選びをすると後悔する可能性があります。
今回は大分不動産情報サービスの臼井が建売住宅のデメリット・メリットを解説します。
おうちづくりや不動産物件選びに悩んでいる方にご参考にしていただけたらと思います。
目次
「建売住宅」とはある土地に住宅を建ててから販売している住宅のことで、規格住宅と言われることもあります。
「分譲住宅」は分譲地に建てられる住宅のことを指しますが、住宅を建ててから販売されるため建売住宅と同じ意味として使われることがあります。
「注文住宅」はお施主様の要望を反映して設計・デザインされた住宅です。
今回の不動産コラムでは建売住宅と分譲住宅を同義語とします。
建売住宅のメリットを6つ、お伝えします。
価格が安い
購入前に住宅を確認できる
価格がすでに決まっている
立地条件のよい物件が多い
住みやすい間取りである
契約から入居までが早い
上記のメリットを詳しく解説します。
建売住宅のメリットとして挙げられるのは「注文住宅と比較しての価格の安さ」です。
「品質がよくないから価格が安いのでは?」と考えている方が多いでしょう。
実は品質を維持しながら、建設費用や人件費を削減しています。
例えば、建築資材を大量発注したり、大工などの職人さんに数軒分まとめて工事をお願いしたりして費用を抑えています。
さらに建売住宅の場合は、注文住宅で行われる施主と設計士の打ち合わせが不要で人件費も抑えられます。
このほかにも注文住宅で必要な「モデルハウス」は、建売住宅だと建築する必要がないので余分な建築コストを削減しているのもポイントです。
建売住宅が安いのは品質を落としているからではなく、さまざまな費用を抑えているからです。
ちなみに住宅業者には、住宅品質確保促進法(品確法)の施行により10年間の瑕疵担保責任が義務付けられています。
基本構造部分(基礎や壁、柱、屋根など)に欠陥が発見された場合に、無料で修理が受けられるという点を把握しておきましょう。
建売住宅は注文住宅と違い、既に完成しているので購入前に建物の中も外も現実で確認できる、広さも把握できるので家具が選びやすい、配置を考えやすいということもメリットです。
また日当たりや隣家との距離、ベランダからの眺め、騒音などが事前にチェックできます。
注文住宅の場合は、設計図や住宅模型などを見て判断するしかないので、完成してから後悔してしまうリスクがあり、建売住宅は実際の建物を自分の目で確かめられるので注文住宅のようにイメージとのギャップがありません。
建売住宅は既に家が完成しているので購入価格(販売価格)が確定しています。
注文住宅ではオプションをつけて自分好みの住宅にアレンジできますが、追加費用がかかりますし、打ち合わせを何度も繰り返したり、その度の変更で価格の確定に時間がかかります。また当初の予算を大幅にオーバーしてしまうということも少なくありません。
建売住宅では予算と照らし合わせて判断が可能なので、予算を超えてしまう心配がないでしょう。
建売住宅は立地のよい土地に建てられていることが多いです。
建売業者が独自のネットワークを持っており、市場に出回る前の土地情報を把握しています。
立地のよい土地を購入し、場合によってはいくつかの区画に分譲して建設、販売しているため、利便性を考慮した周辺環境であることが多いです。
注文住宅の場合は施主自身が不動産会社と土地を探し、なかなか希望の土地が見つからない、決められないということも少なくありません。
市場に出ている土地は、建売業者に敬遠されたものが多く、よい土地を買うことは難しいでしょう。
また、大型の分譲地では周囲の景観を統一しているところがほとんどです。
門柱や宅配ポストを共通のデザインに設計し、公園や緑地が整備されています。
調和の取れた街並みは視認性が高く、防犯対策として効果的です。
また私道はスピードを出しにくい設計になっており、交通事故が発生しにくい点もポイントです。
建売住宅の間取りは誰でも快適に住めるような間取りで設計されていることがポイントです。間取りや生活導線の設計は設計士などの専門家が行い、万人受けする住宅づくりをしています。
一方で、注文住宅の場合は工務店や住宅会社と打ち合わせしながら、耐震性や構造上問題がなければ、自分の要望通りに間取りを設計できます。
オリジナル性がある間取りの場合、売却時に時間がかかる可能性があります。
建売住宅はすでに完成しているので契約から最短で約一ヶ月ぐらいの期間で入居できることがメリットです。
注文住宅の場合は土地と建物それぞれ契約する必要があり「建物のプランは決まっていても、建てるための土地が見つからない」ということもあります。
建売住宅は土地と建物がセットなので契約に手間もかかりません。
子どもの学校の入学などで、引っ越し・入居を急いでいる方に建売住宅はおすすめです。
ただし、気をつけなければならない点が1つあります
契約から入居までの契約が短い場合、手続きのスケジュールがハードになるということです
ローン審査や契約は金融機関で手続きを行いますが、大半の金融機関は平日のみ営業しています
審査に必要な書類を集めるのも手間がかかり、入居までの日程が過密になる可能性があります
建売住宅の購入を決める際には、入居までのスケジュールを確実に把握して置くことがポイントです。
建売住宅のデメリットは
間取りやデザインの変更ができない
建築プロセスを確認できない
上記の2つ考えられますので解説します。
建売住宅の場合、もう既に建物が完成、建っているため、間取りや広さ、窓の位置や壁紙などの変更はできません。
設備についても事前に組み込まれる型が決まっています。
そのため、キッチンの設備にこだわりがあっても変更の要望は通らないでしょう。
間取りや設備など自分のこだわりを優先させたいのであれば、注文住宅やセミオーダー住宅を検討することをおすすめします。
※「セミオーダー住宅」とは、ある程度の項目は決まっているものの、設備や壁紙、床などを自由に選択できる住宅のことで、建売住宅と注文住宅の中間に位置している販売住宅と考えることができます。
建売住宅はすでに建物が完成しているので、工事の過程を確認できません。
しっかり工事をしているか、どんな建材や断熱材を使っているかがチェックできないので、自分の目でしっかり確認したい方にはデメリットでしょう。
ちなみに建築工事には専門機関による中間検査と完了検査の2回義務付けられています。
完了検査を通過すると、「検査済証(建築基準法に適合していることの証明書)」が発行されます。
国土交通省が行った調査で、建売住宅を購入し入居した方に「建売住宅(分譲住宅)を選んだ理由」を聞きました。
回答の多かった上位5項目は以下のとおりです。
<選択した理由>
一戸建てだったから 56
2%
新築住宅だったから 53
8%
住宅の立地環境がよかったから 44
1%
価格が適切だったから 29
5%
住宅のデザイン・広さ・設備等がよかったから 28
9%
(「令和元年度 住宅市場動向調査報告書 調査結果の概要 国土交通省」をもとに作成)
建売住宅の魅力である立地のよさや、価格に満足したという理由が上位にランクインしました。
また住宅のデザインや広さ、設備を評価する声も多く、万人受けする住宅設計が購入の決め手になっているといえます。
今回は建売住宅のメリット・デメリットを解説しました。
以下の3項目にあてはまる方は建売住宅の購入を検討してみてはいかがでしょうか?。
手頃な価格で住宅を購入したい方
購入する前に物件の間取りや内装・外装を確認したい方
購入手続きに手間をかけたくない方
建売住宅のメリット・デメリットを知っておくこととよりよい住まい選びにつながります。
住まい選び、物件探しに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは大分不動産情報サービスの臼井でした。
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