見学会や内覧で実際の物件を訪問した際、
「このお部屋は6畳間です。」「子ども部屋は4.5畳間です。」「LDKは12畳間でございます。」
といった風に不動産会社のスタッフからの説明をうけたときに、
「意外と広いな。」「ここで6畳もあるの?」と感じる方がいらっしゃる一方「狭いな。」「だいたいこんなもんか」「12畳ってこんな空間だっけ?」と感じる方もいらっしゃいますよね。
ところで皆様、
「面積」を正しくイメージできていますでしょうか?
そこで本日は大分不動産情報サービスの臼井が畳の大きさに関する豆知識をお届けします。
目次
まず、畳の縦横比率は2対1で全て統一されております。
「あれ?うちの畳は正方形だよ?」と思われた方、いらっしゃいますよね?
そうです、最近では和室やリビングの一角に様々な色合いの琉球畳なんかを配置されるお客様が増えてきて、昔のような「おじいちゃんおばあちゃんちの和室」といった雰囲気ではなく、正方形の琉球畳を使用して「自分なりのおしゃれな空間」をつくる方が増えました。
そこで、もう一つ豆知識を
※琉球畳※
正方形の畳は、「琉球畳(りゅうきゅうだたみ)」といいます。
名前の由来はお察しの通り沖縄で、今でこそ素材はさまざまにはなりましたが、本来のものはカヤツリグサ科の「七島イ」(しちとうい)という草を使っているものを指します。
太くて強いことから畳で見かけるちょっと高級そうなキラキラした模様が入った「畳縁」を使わずともしっかりした畳を作ることが可能な為、畳縁がない琉球畳が生まれたわけです!
ちなみに、「七島イ」は現在は大分県北部の国東半島に位置する国東市の数件の農家さんでのみ栽培されているんですよ!!
消えかけた伝統を守る為、保存に取り組んでいます。大分県が誇る素晴らしい産業です。
ちなみに、断面が三角形をしていて「三角イ」と呼ばれることも・・・
私も実物を見たことがありますが本当に三角形でした△。
△三角形の七島イ△ から □四角形の琉球畳□ が生まれるんですね~。
なんだかおもしろいです。
興味がある方は是非、国東半島の『くにさき七島藺振興会』にお問い合わせください!
さて、それでは、縦横比率2対1の畳のお話に戻りますと・・・
まず、一般的な畳の大きさは大きく分けて4種ございます。
「京間」「中京間」「江戸間」「団地間」
こちらは大きい順に並べております。
といいますのも実は、地域によって使用されている畳の大きさは異なっているのです。
こちらは西日本でよく使用されております。
私たちが住んでいる「九州」で馴染みがあるのが「京間」の大きさになります。
その他では、「関西」「中国」「四国」でも馴染みがあるようで「関西間」と呼ばれる地域もあるようです。しかし正式には「京間」と呼ばれる大きさであり、
正確な大きさは「縦1.91ⅿ×横0.95ⅿ」の割合で、6畳間の面積としては「10.94㎡」と一番大きい面積になっております。
こちらは、「愛知」「岐阜」「三重」で主に使用されております。
近畿地方や、四国地方や東北地方でも使用されている大きさになります。
縦が6尺、横が3尺あることから、「三六間」と呼ばれることもあるようで、大きさは、「縦1.82ⅿ×横0.91ⅿ」で6畳間の大きさは9.93㎡と2番目に大きい面積となっております。
こちらは文字通り東京の「江戸」が名前の由来で、関東地方の「東京」中心とした、「静岡」方面で使用されております。
大きさは「縦1.76m×横0.87m」の割合で作られており、6畳間での広さは9.27㎡です。縦の長さが5尺8寸あることから、「五八間」とも呼ばれますが、「関東間」や「田舎間」で認識が広がっている地域もあるようです。
こちらは地域に関係なく、賃貸アパートやマンションなどの共同住宅で使用されている大きさです。
団地開発が進みアパートマンションの建設が増出した時に生まれた大きさで、「団地間」に大きさの基準はありませんが、「縦1.7m×横0.85m」の大きさが一般的に多く、6畳間の広さは「8.67㎡」ほどの大きさになります。
日本のお家づくりは「尺貫法」(尺貫法)が主流となっております。
お家づくりで間取りを考える際、お打合せの際によく出てくるのが尺貫法による長さの単位が
「寸(すん)」「尺(しゃく)」「間(けん)」です。
しかし、現在では、一寸とか三尺とか、「一間幅の窓」と言われても、聞きなれた言葉では無い為わかる方は少ないと思われます。
「尺貫法」は日本独自の長さの単位です。
お家づくりというのは、人が雨風を防ぐところに身置き出したはるか昔から行われています。
その歴史の上に成り立っている日本のお家づくりにも、その寸法が伝統として引き継がれているのです。
「現代社会にわかりやすくするならメートルの方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、尺貫法はメートルよりも小刻みなのが特徴です。
日本人は外国人に比べて身長などのサイズが小さいので、ぴったりのサイズのお家をつくるためには欠かせないものになっております。
また、それに合わせて市販の家具も作られているため、お家づくりをするにあたっては避けて通れない単位なのです。ですので、できれば寸、尺、間(けん)の長さを覚えてしまうのがおすすめです。
畳の大きさでも出てきたのワードで「寸」「尺」「間(けん)」の長さについてご説明します。
メートル法で表すと、それぞれ
・一寸は約3.03cm
・一尺はその10倍(十寸)で約30.3cm
・一間は一尺の6倍(六尺)で約181.8cm
となります。
「寸」は釘や角材の断面サイズ、「尺」や「間」は間取り寸法を示す際に主に用いられます。
日本の伝統的な木造建築の流れを受け継いでいる木造在来工法で建てる家では三尺=約91㎝を一つの単位としています。この三尺基礎単位を「尺モジュール」と言います。
畳の大きさのところでもご説明しましたが、三尺(京間の約0.91ⅿ)なわけです。
ですので、日本の家づくりでは「畳」の大きさをイメージするとしっくりこられる方が多いです。
さらに、長辺の長さが約182㎝→一間(いっけん)、。
京間の短い辺が三尺(0.91ⅿ)で覚えるといいかもしれません。
南北に長い国土を持つ日本においては、地方によって言葉も文化も違いますが、畳の大きさにも違いがあるとは興味深いものですよね。
本日は「京間」「中京間」「江戸間」「団地間」4つの畳の大きさと「尺貫法」「尺モジュール」についてご説明をさせていただきました。
マイホーム購入時、面積はとても重要ですので是非覚えておいてください。
皆様のお家選びのご参考になりましたら幸いです。
それではまた・・・。
SAKAI株式会社 大分不動産情報サービスの臼井でした。
弊社ホームページ限定で「これを知らずに家を買ってはいけない」を
毎月10名様にプレゼントしております。
不動産のご購入前に必読の5冊です。
弊社ホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
中古住宅や中古マンションなどの中古売買物件や土地物件探しまで大分の不動産物件探しをお手伝いさせていただきます。
弊社ホームページではお客様の不動産物件探しの希望条件を基に中古住宅、中古マンション、土地などの物件種目別や不動産物件を探す大分市のエリア別、資金計画に合せた物件価格別、部屋数など考えた間取り別で物件の検索をすることができます。
その他にもこだわりたい物件探しの希望条件やお悩みなどがあれば、直接ご相談ください。
大分市の不動産物件の購入だけではなく新築や中古不動産物件のリフォーム、リノベーションも一緒にご相談ください。
また所有している不動産物件のご売却や任意売却、不動産相続など、皆様の大切な財産の売却に関するご相談も承ります。
売却をお考えの不動産物件の売却価格を算定する査定も無料で行います。
「依頼して本当によかった!」そう言っていただけるように皆様の不動産売買を弊社スタッフ一同全力でサポートいたします!