2024年の住宅ローン金利に注目が集まっています。特に変動金利が上昇傾向にあり、多くの銀行で金利引き上げの動きが見られています。今回は、最新の金利動向やその背景、さらに今後の見通しについて解説します。
さっそく、変動金利の上昇傾向についてみていきましょう。
変動金利の上昇傾向とは?
変動金利が上昇している背景には、日本の金融環境の変化が影響しています。2024年10月時点で、主要な銀行が変動金利を引き上げる動きが見られました。
まず、DH住宅ローン指数によると、変動金利は0.615%に上昇しました。これは前月の0.610%から0.005%の増加であり、1年前の0.482%と比較すると上昇幅が明確です。
さらに、多くの銀行が変動金利を引き上げています。たとえば、三井住友銀行は0.475%から0.625%に、三井住友信託銀行は0.33%から0.48%に引き上げました。一方で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行は金利据え置きを選択しています。
このように、変動金利の上昇傾向は一部の銀行だけでなく市場全体の動きといえるでしょう。

金利上昇の背景にある要因とは?
金利上昇の背景には、日銀の政策変更が大きく影響しています。特に2024年に入ってからの政策金利引き上げが、住宅ローン金利にも影響しています。
日本銀行は、物価上昇や経済成長に対応するため、金融緩和から脱却しつつあります。この動きに伴い、短期プライムレート(短プラ)の引き上げが実施され、銀行の調達コストが増加。その結果、住宅ローンの変動金利にも影響を与えています。
さらに、世界的な金利上昇トレンドも無視できません。アメリカやヨーロッパの中央銀行が政策金利を相次いで引き上げたことにより、日本の金融政策も慎重ながらも追随する形となっています。
このような背景を踏まえると、住宅ローン金利の上昇傾向が続く可能性が高いといえるでしょう。
では、固定金利との違いについてもみていきましょう。

固定金利と変動金利の動向の違い
2024年10月の動向を見ると、変動金利が上昇する一方で、固定金利は下降する動きが見られました。特に10年固定金利では、多くの銀行が金利を引き下げる措置を取っています。
これは、長期金利の変動が影響しています。長期金利は短期金利と異なり、金融政策だけでなく市場の動きにも大きく左右されます。市場が安定的な金利環境を見込んでいることから、10月は固定金利が下降しました。
ただし、今後は固定金利も上昇する可能性があります。特に長期的な利上げが続く中で、固定金利の上昇幅が変動金利を上回ることが予想されています。
この違いを理解することで、住宅ローンを選ぶ際の参考になるのではないでしょうか。
次に、今後の見通しについてさらに詳しくみていきます。
今後の住宅ローン金利の見通し
変動金利については、日銀の追加利上げが実施されるかどうかが焦点です。仮に利上げが進行すれば、住宅ローン金利がさらに上昇する可能性があります。
一方で、経済や物価の見通しによっては、緩やかな利上げが長期間続くことも考えられます。住宅ローンを検討する際には、今後の政策動向を注視しつつ、自分に合った金利タイプを選ぶことが重要です。
また、固定金利の動向も注目です。短期的には下降傾向が続く可能性がありますが、中長期的には上昇になるリスクを考える必要があります。
これらのことを踏まえた上で、ご自分のライフプランに合った住宅ローンの選択をしていきましょう。
まとめ
2024年の住宅ローン金利動向についてお伝えしました。変動金利が上昇傾向にある一方で、固定金利は下降する動きが見られています。この背景には日銀の政策金利引き上げや世界的な金利上昇の影響があることが分かります。
住宅ローンを選ぶ際には、変動金利と固定金利の特徴を理解し、今後の金利動向を見据えた選択を行うことが重要です。
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